□◆□ 墨蹟日暦 □◆□
□◆□ 写経用紙 □◆□
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写経とはお経を書き写すということ
写経は宗派を超え一文字写書するごとに一仏が現前すると言われます。
一切の結果を求めず、 ただ一心に写経をさせて頂くことが魔障を削除し、福徳を招来するものであります。写経と聞くと固く考え、
「字が上手じゃないから」
「筆を持つのは苦手」
と敬遠してしまうかもしれません。ですが、難しく考えないで、
一文字一文字に全心身を集中し、決して急がず、
丁寧に筆を運んでみてください。写経は書道ではないので、文字の上手下手はあまり問題ではありません。
写経は仏の教えを体得するための仏道修行
- 手を洗い、口をすすぎ、身を清める
- 室内を整理し、香を焚く
- 机上に平行直角に用具をそろえる
(手本・写経用紙・筆・硯・墨・水差し・文鎮など) - 合掌して深く礼拝
- 姿勢を正して、深呼吸(数息観)を繰り返す(三回ほど)
または坐禅(三十分) - 静かに呼吸を調えながら墨をする(墨は少量で充分です)
- 合掌して経文を唱える(これから写経させて頂く心がまえを整える)
- 浄写(心を込めて一心に、一点一画もおろそかにせず書写する)
- 終って回向
「願わくばこの功徳をもって普ねく一切に及ぼし我等と衆生と皆ともに仏道を成ぜんことを」 - 合掌して深く礼拝
- 静かに退座
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書き終った後の気力の充実、爽快感を味わえます。
やがて心の平安が得られます。
「写経は心の宝物」です。